オリーブの花とは?

漫画・オリーブの花オリーブの花とは、沖縄県在住の中山圭子さんが第4回おきなわ文学賞(2008年)に発表した漫画作品。
台詞を一切使わずに、2人のヒロインがフェンス越しに友情を育む様子が描かれています。

この作品はおきなわ文学賞漫画部門で初めて県知事賞を受賞しました。

>>原作漫画を読む(別窓)

おきなわ文学賞とは?
公益財団法人沖縄県文化振興会が主催。
沖縄県在住者・沖縄県出身者を対象に、小説、シナリオ・戯曲、随筆、詩、琉歌、短歌、俳句、漫画の作品を公募し、沖縄の文学活動を奨励するもので、県民文化の振興に資することを目的に、平成17年に創設されたものです。

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作者(中山圭子)紹介

作者:中山圭子1984年那覇市生まれ。北中城村在住。
琉球大学法文学部人間科学科卒。
ストーリー漫画を描いたのは、今回が初めてで、普段は水彩画や短編小説を書く。
趣味は映画鑑賞(主に洋画ドラマ)と読書。

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「オリーブの花」について

表紙を入れて原稿16枚の短い漫画です。

基本となるストーリーはほとんど同じですが、アニメ版では演出の面で原作には不足している部分を補って制作されています(ラストシーンなど)。

背景はリアリティを出すために実際にある場所を使わせてもらい、主人公ふたりの「あゆみ」「シャノン」という名は、小学校時代の後輩と、高校時代にアメリカンスクール見学の際にパートナーになってくれた子からもらいました。

アニメも漫画も、子供の皆さんだけでなく、大人の方、できればご家族でご覧いただくことで、親子どうしで平和について深く考えるよい機会になると思います。ぜひ一度ご覧ください。

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「オリーブの花」を描くきっかけ・思い

「オリーブの花」は、争うことの虚しさと平和の尊さを伝えたいという思いから生まれた作品です。

私は子供の頃から、白旗の少女のアニメを観たり、学校でも平和教育の授業で沖縄戦について学んだりなど、平和について考えさせられる機会を多く与えられて育ちました。

その頃から世界の平和を願い、いつかは必ず実現すると信じていたのですが、後に歴史や思想を学んでいくにつれて人間の負の部分を知り、「戦争はなくならないのではないか」と少しずつ疑いが生じるようになりました。
さらに、2001年の同時多発テロ事件とその報復攻撃により多くの犠牲者が出たときには、何もできない自分に憤りと無力感を覚え、報道に関して次第に無関心になってしまいました。

「オリーブの花」を描いたのはその数年後の、未だに私がその気持ちから抜け出せないでいる時でした。
沖縄国際大学に掲示されていたポスターを見て「漫画部門があるなら」と応募したのですが、どうせ描くならメッセージ性の強い作品にしようと最初から決めていました。

そして、考えた末に、一番伝えたいメッセージとして、子供の頃からいつも心に抱き続けてきた願いそのものを、いっさい台詞のない漫画作品という形に込めることにしたのです。

サイレント漫画にしたのは、主人公ふたりが言葉が通じなくても友達になれた象徴であるためと、16ページという少ない枚数に内容を凝縮するため、必要ないと感じた部分を削っていった結果、台詞なしでも漫画が成立することに気づいたためです。

主人公ふたりの年齢が9歳くらいに設定されたのは、おそらく彼女たちと同じ年頃に戻って、平和な世界の実現を疑わない心を取り戻したいという私自身の気持ちの表れだと思います。

それに、子供は思想教育や戦争の恐怖の犠牲にもっともなりやすい存在ですが、同時に新たな世界を築いていく希望であり、大人には彼らを守り、正しく導いていく義務があります。

そんな大人の手によってふたりが引き離されてしまうのは、ひとつは戦争が与えた悲劇、傷の連鎖です。
しかし、ただの悲劇で終わらせないよう最後に希望を残しました。

傷が愛によって癒されれば連鎖を食い止められるだけでなく、むしろ与えられた痛みを上回る素晴らしいものを生み出す可能性があることを示したかったからです。あゆみとシャノンの関係は分かりあおうとする愛に基づいたものであり、平和を願う気持ちにおいて心が結びついています。

争いごとをなくしていくためには人間の持っている力だけでは不十分ですが、私たちがもう少し相手を理解しようとしたり、また自分自身がどういう人間か知ることによって、多少なりとも事態を良い方向に持っていくことができるようになると私は思います。

平和を実現したいという思いを人々が保ち続けるためにこの作品が役に立ちますよう、心から祈っています。

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オリーブの花関連情報[デジオキブログ]
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